自動車保険のシステム改定

積立保険的な特性を薄めた新しい自動車保険

今までの等級システムと今回(2013年10月1日)新設する「事故無し係数」「事故有り係数」、等級システムに関しては「保険金を請求すれば3等級下降、保険金を請求しなければ1等級上昇」、適用する係数に関しては「事故有り係数が適用されるのが3年間」、何も考えていない人は同じ様な存在に見えるかもしれません。
しかし、両者には決定的な相違点があって、等級システムの方は、(4年に1回以上保険金を請求し続けない限り)継続年数が長くなれば長くなるほど等級が上昇し続け、最終的に20等級に落ち着きますが、適用する係数の方は、継続年数が長くなっても変わらず、3年間の保険金請求回数で決まります。
事故有り係数適用期間中、再度保険金を請求する場合、その適用期間が最大6年まで延びますが、この件に関しては、本来、「事故2回係数」を適用するべき所、「事故1回係数(事故有り係数)」を適用する期間を延長しているだけなので、ぶっちゃけ、係数を借金している様な意味合いですから、等級システムと違って、長い目で見た場合、直前3年間しか適用する係数に影響しない様です。
「3年間の保険金請求回数」と言うのは、「保険金請求回数÷3年間」です。
確率をあらわす以上、割り算で求める3年間の保険金請求回数は、引き算で求める等級と違って、保険金請求率を正しくあらわしております。
要するに、今回のシステム改定以降は「一時期の積立保険的な自動車保険の姿」が薄まって、本来の「損害保険としての自動車保険の姿」に戻る様な気がします。
今回のシステム改定以降、大半の従来型自動車保険は、今までの等級、新設する「事故無し係数」「事故有り係数」、この両者を同時に共存してゆく方針ですが、全ての保険商品が「事故無し係数」「事故有り係数」を適用するわけでは無く、今までの等級だけで係数を決める保険商品も多く残る様です。
一方、その係数を適用する保険商品の場合、明確に「事故無し係数」「事故有り係数」の方が、保険料率に占めるウェイトが大きくなる様なので、この様な保険商品の場合、将来的に等級の方を撤廃する可能性が考えられます。
将来的には、今までの等級を適用する保険商品、「事故無し係数」「事故有り係数」を適用する保険商品、この2種類に二極化する可能性がありますが、その場合、前者の保険商品は継続年数が長い契約、後者の保険商品は継続年数が短い契約や新規契約に有利になります。

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